日本的経営の三種の神器といえば、
「終身雇用」「年功序列」「企業別組合」です。
今回はその一つ、終身雇用について。
"lifetime employment"=「終身雇用」。
このように覚えてしまっている方もいると思います。
実はこれは正確ではありません。
奇跡の復興を遂げた日本経済を外様からの鋭い視線で分析し、
上に挙げた三つの特徴を初めて見抜いたのは
今は亡きJames C. Abegglenでした。
その著"The Japanese Factory"においては
"lifetime commitment"という語が使われ、
これが占部都美によって「終身雇用」と訳されたことで
日本語のほうだけ独り歩きして今に至ります。
この「終身雇用」という日本語を英語に訳し直しても
"lifetime commitment"になることはありません。
ジェイムズ・アベグレン氏が喝破した概念と
私たちが今知る終身雇用という概念の間には、
明らかに隔たりが生じています。
"commit"という語は日本語に馴染まず
非常に訳しづらい概念です。
"com-(共に、全てを)"+"mittere(送る)"が語源で
そもそもはラテン語の系譜です。
結局のところ「コミットする」という日本語が
一番分かりやすいといえば分かりやすいですね笑。
終身雇用という概念は特に90年代の不況期に誤定着しました。
不景気だったので雇用期間の長さばかりが注目され、
人々のコミットメントという点は蔑ろにされたまま。
今は失われし古き良き日本的経営を考えるとき、
終身雇用を単に長期雇用と考えていたのでは
日本的経営の本質を見失うことになります。
終身雇用という言葉に触れるとき、
常にこの「コミットする」というニュアンスを
忘れないようにしたいものです。
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2008/02/06 02:17 AM 業績の割に知名度が低い人ですよね。
去年の訃報も知らない人が多いんじゃないでしょうか。